テストで100点をとるための長期記憶と短期記憶のしくみと、短期記憶のシンプルな活用法
記憶力をアップさせたい!という願いはみなさん共通ですよね。
特に自分の子どもには記憶力を高めてもらって、テストでも良い点数をとってきてもらいたい!とは誰もが思う共通の悩みだと思います。
そこで、今回は「記憶」についての考え方と短期記憶のシンプルな活用法をお伝えします!
目次
人間の脳には「長期記憶」と「短期記憶」がある
短期記憶とは
人間が数秒~数十分など短期的に覚えておくことができる記憶のこと。
計算のときに簡単な数字を覚えておくことや、一時的に板書を覚えておいてノートへ写すときなどに使われる。
短期記憶の特徴
〇思考の作業台のようなもの。
情報をたくさん入れてこの作業台がいっぱいになると頭の中が混乱する。
〇人によって生まれつき大きさがちがう。
だから、「もっと考えなさい」「どうして今言ったことを忘れるの?」なんて言ってもムダです。生まれつき大きさがちがうので、そこは認めてあげるほうがお互い楽になります!
〇短期記憶は鍛えてもほどんど伸びない
世界中で短期記憶のレベルを上げる実験が行われています。一度にどれくらいの数字を覚えられるか実験したものです。その結果、人間は平均7個ほどの数字を覚えられるそうですが、どれだけ訓練しても1~2個ほどしか伸びが見られなかったそうです。
長期記憶とは
人間が、勉強や生きていくうえで必要な知識・技術を長期的に覚えておくことができる記憶のこと。
長期記憶の特徴
〇記憶の倉庫のようなもの
情報をたくさんとっておける。反対に、倉庫にしまったものを取り出せる。この作業がうまくいくとテストでも点数がとれる!
〇「保存」と「検索」の力が必要
長期的にものごとを覚えておくためには、倉庫に「保存」するための力と、倉庫から記憶を引っ張り出してくる「検索」の力の2つの力が必要になる!
〇長期記憶は鍛えられる!
長期記憶は「保存」と「検索」の力をそれぞれ鍛えることができます!鍛えて伸びていけば、テストの点数アップも間違いなしです!ただし、世の中には、単に「書いて覚えればいい」という間違った思い込みがはびこっています。正しく鍛えていかないと伸びるものも伸びません。
頑張って勉強しているのに成果が出ないという人はその典型例ですね。
短期記憶の活用法
以上を踏まえたうえで、短期記憶の活用について紹介していきます。
短期記憶は鍛えてもほとんど伸びませんが、ある工夫をして活用することで生産性が大幅にアップします!!
それは・・・・
「紙に書き出す」
ということです!!!
頭の中の思考の作業台は人によってサイズが違います。散らかり具合も違います。
それを紙に書きだすことで頭の中の作業台をまっさらにするのです。
紙に書きだせば、いつでも目で見て思考を確認できるので、頭の中で覚えておく必要がなくなります。
ですので、頭で考えていることを書きだすだけで頭がスッキリして新しい情報を取り入れたり思考したりすることができるのです。
テストで点数が高い子たちは、もともと頭がいいのではなく、この作業を自然とやっています。
これは、テストに限らず、親子間でのコミュニケーションでも役立ちます。
何を聞いても「?」となる子や、何も話してくれない子は頭の中の作業台がいっぱいになっているかもしれません。紙とペンを与えるだけで思考が整理され、話す機会も増えますよ(^^♪
単純なことですが、試す価値大ありです!!
小学生のうちに、「紙に書きだす」習慣をつけてあげましょう(^^♪