捕まえてきた虫を放してあげられるようになるには?

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家庭は子どもの自立サポーター
日常生活の中から「気づき」をお届け
子育て講座認定講師の吉村です。

例年よりセミの鳴き声の聞き始めが
遅かったような気がしますが

学校は夏休みに入り
気分も本格的に
夏モードになりつつ
ありますでしょうか?

セミやカブトムシなど
虫捕りが好きな子どもには
絶好の季節でもありますね。

捕まえて家で飼うのなら
子どもに伝えてほしいことが
あります。

その前に

「生き物を飼う」
とはどういうことか?

お世話をすることなのですが
自分より弱いものを慈しむ

「養護性」

という気持ちが
備わります。

エサを与えたり掃除をすることで
子どもの心に思いやりの気持ちが芽生え

生き物が成長していくと同時に
子どもの心も成長していきます。

ただ

「この狭いカゴの中で大丈夫なの?」
「この場所に置いて暑くないの?」
など

捕まえてきた嬉しさの気持ちが勝り
子どもの身勝手は飼育になる場合も
あります。

そんな時は


命の大切さを伝える

ことを忘れてはなりません。

例えば

家のベランダで
セミがひっくり返っていて

子どもが見つけて
「家で飼う!」
と虫カゴに入れたとします。

しかし

虫カゴに入れて観察するだけ。

そもそも

羽を持った空を飛ぶ生き物であり
虫カゴで飼うには適していません。

一日経つと明らかに弱り
子どももわかっていながら

「元気がないけど絶対、放さない!」
と言ったとします。

そんな時は毅然とした態度で


外に放してあげよう

と伝えましょう。

「嫌だ!」
と言うと思いますよ
子どもは。

「自分で捕まえた!」
という気持ちが勝っているので。

そこで

自分がセミだったらどう思うか?

狭い部屋に閉じ込められて
ごはんも食べられず布団もない。

「嫌だ!でも、放したら寂しいもん」
と断固として放そうとしません。

そうなると

「これ以上、説得を続けたくない...」
「話し合いに、こっちが疲れてきた...」

など根負けしそうになりそうですが
そこは踏ん張りどころです!

子ども自身で外に放すまで
付き合います。

命の問題だからです。

嫌々でも
怒ってでも

外に放すことができたら
子どもを褒めちぎります。

「きっとセミは感謝しているよ」
「自由になったって喜んでいるよ」

セミの気持ちを代弁することで
子ども自身が良い事をしたんだと
認識させます。

命の問題は取り返しがつかないので
親がリーダーシップをとりたいところです。

この方法は
あくまで一例であり

セミを放すまでの過程は
それぞれ親子の形があります。

話の続きがあり

後日、神社へクワガタムシを探しに行き
カナヘビの赤ちゃんを見つけて捕まえ。

虫カゴに入れたので
持ち帰るのかと思いきや

「放してあげよ。大きくなるように」
と地面に放しました。

セミの体験から学び
親子のコミュニケーションを確立する
アドケーション。

ただ単に

「生き物の命は大切にしないと!」
と伝えるのではなく

親子オリジナルの
コミュニケーションにより
子どもの心に響くといいですね。

あっ、セミの話から実話でした。

ちなみに

セミがひっくり返ってしまうのは
背中が重いからだそうですよ。

お読みいただき
ありがとうございます♪